|M&A事例|
CASE

早めに検討を始めることでスムーズな承継につながりました

事業承継によるM&A

譲渡企業

会社名:株式会社ブラクストン
業種 :ナッツ、ドライフルーツ等の開発輸入及び卸売
所在地:神奈川県横浜市
元代表取締役社長:石黒 譲二 様(クロージング時年齢:69歳)
取締役:石黒 陽子 様

譲受企業

会社名:三昌貿易株式会社

ブラクストンの創業の経緯を教えてください

ナッツを中心に取り扱う商社を自分で経営してみたいというのは昔から考えていたのですが、資金の不安などもあり、なかなか踏み出せずにいました。当時、長年勤めていた会社を退職して他の会社に転職したのですが、いろいろありまして退職しました。元の会社に戻る訳にもいかず、規模は小さくてもいいから自分の力でやってみようと覚悟を決め、55歳の時にブラクストンを設立しました。

設立当初は不安も多かったのですが、付き合いの長いお客様や銀行からのサポートを受けることもでき、経営は軌道に乗りました。想定していたよりも順調に進んで現在に至っています。

どのようにM&Aの検討を進めましたか?

NECキャピタルソリューションの担当者からご連絡をいただいて、何度かお話を聞かせてもらいました。当初は事業承継についてというよりは、もっと基礎的なことや一般的なことを中心に話していました。その頃に他社が開催しているM&Aセミナーに参加したのですが、積極的に話を聞いてみたいとは思えず、そのまま終わってしまいました。セミナー以降もNECキャピタルソリューションの担当者とは面談を重ねており、「いつ頃退職したいか」という話題の中で、80歳くらいにはリタイアしたいと伝えました。そこからは実際にリタイアする時はどうするか、後継者はどうなのかなど、先のイメージもできてきて、話が具体的になっていきました。自分の娘は会社を継がないことになっていたので、将来的には会社を発展させてくれるどなたかに任せられればと自然に考えるようになっていきましたね。事業承継の検討には長期間を要すると聞いて、実際80歳になってからのスタートでは難しいことがわかりましたので、早めに検討を始めようと思い、他社と比較してNECキャピタルソリューションにお任せすることに決めました。

クロージングまでを振り返るといかがですか?

当時はいつまでに何を、いつまでにはこれをという期間が区切られたスケジュールが次々にきて、日常業務をこなしながら対応することに結構疲れました。しかし今振り返ってみると、提出した資料や数字も時間が経過してしまうと古いものになってしまいます。そうするとまた新しい資料を用意して同じ作業をしなければならなくなるので、期間が区切られていた意味がわかりました。

自分がサラリーマンとして会社に勤めていた頃の経験から、引退後に残された人間の負担にならないように準備しておく必要性を感じていたので、そのような形で進められることが最低条件でした。その想いについてはアドバイザー(担当者)と何度も話して擦り合わせをしました。そのうちに、担当者に示してもらった方向性が自分にとって良さそうだと少しずつ確信が持てるようになっていきました。気持ちが伝わっていないと見当違いの方向に進んでしまうので、担当者とのコミュニケーションの大切さを実感しました。

M&Aの相手として重要視したのはどのようなことですか?

会社の文化や経営方針等が似ているということと、自分が経営者としてやってきた形が維持できて、社員がこれまでと同じ気持ちで、働きやすい環境にできるか、それに近い環境になれるかどうか、でした。

M&A後の現在も自分自身は会社の経営者として残っておりますが、結果として、今のところほとんど形を変えずにできているので、このまま進めてもらえると理想的です。

今後の展望についてお聞かせください

M&Aが決まるまでは、これ以上会社の規模を大きくするのは難しいと感じている部分がありました。会社の将来の方向性が決まっていないと、人材を採用するにしてもかなり難しい事がわかりました。しかし今回のM&Aによりしっかりとしたバックグラウンドが出来たことで相手の不安感を取り除き、将来の方向性を見据えることができたので、今後は人材の採用も本格的に進めて充実させていきたいです。会社の規模も、現在の状況を維持するというよりは伸ばせる余地のある仕事がまだいくつかありますので、そこを伸ばしていきたいですね。

事業承継に悩まれている他のオーナー様に一言お願いします

将来的にM&Aでの事業承継も視野に入れているのであれば、早めに検討を始めた方がいいです。ただ、中途半端に検討してやめてしまうと、次に始めるときに大変なので、自分なりに決心してから検討したほうがいいとは思います。検討を始めたら余程のことがない限りは躊躇せず、しかし慌てずに進めていった方がスムーズに進みますし、業務への影響も少ないと思います。

進める中で疑問が解消したりもしますし、譲渡価格に重きを置くのではなく、ここだけは譲れないということが必ず出てくると思うので、それは妥協せずに守っていって欲しいです。

M&Aアドバイザリー担当者より

ブラクストン様はご自身と年齢と後継者不在の問題から、M&Aによる事業承継を決断されました。石黒様が大切にされている「従業員が働きやすい環境づくり」と「会社の発展」をキーワードに進めた本件は、M&A実行後もうまく企業文化の融合が進んでいらっしゃるようで、本件のお手伝いをさせていただけたことを非常に嬉しく思います。今後のますますのご発展を祈念しております。