業界再編が進むとM&Aが活発になる理由とは?

以前「売却しやすい会社の特徴とは?」の記事でも少し触れましたが、業界再編とM&Aは密接に関係しています。

中堅・中小企業から始まる業界再編の波は一度始まると逆戻りすることはなく、大手企業同士が経営統合し売上げ上位10社のシェアが約90%に達するとその業界の再編は落ち着くと言われています。

ではなぜ業界再編が起こるのか、その理由について見ていきましょう。

 

業界のライフサイクルとM&A

企業にもライフサイクルがあるように、どの業界にもライフサイクルが存在します。「導入期」「成長期」「成熟期」「最終期」の四段階に分かれ、一般的には業界が「成長期」から「成熟期」に移る段階で業界再編が始まると言われています。

すでに銀行、商社、家電量販店、スーパーマーケットなど多くの業界で業界再編が行われており、いずれどの業界も再編が進み、最終段階になるとメガバンクと総合商社の系列に沿って統合され国内の再編は終了します。

現在はドラッグストア業界が業界再編の最中で最終局面を迎え、また調剤薬局業界の再編も進み、医薬品業界から始まった業界再編の波が隣接業種に波及したりして、多くの業界で再編が進んでいます。

今後は人口減少や後継者問題などが要因となり市場が縮小するなかで効率的な経営を進めるために企業同士の統合や業界再編が進むと考えられています。

成長期

成長期に入ると一般的に業界では少しずつ業界再編が始まります。

中堅・中小企業同士が数社でホールディングスを設立したり、中堅・中小企業同士のM&Aが活発化したり、大手企業が中小企業を買収してグループ化したりして規模拡大を図り、業界全体が規模を成長させ成熟期へ移行していきます。

 

成熟期

現在日本の多く業界ではすでに成熟期に入っているといわれています。

成熟期では地域No1クラスの企業が大手企業や中堅企業に買収されたりし、売り手企業の規模が大きくなり業界再編がピークを迎えます。中堅・中小企業がM&Aを検討するにはベストなタイミングといえるでしょう。

 

最終期

業界再編が「最終期」に入ると大手企業同士の経営統合が始まります。そして最終的に約4社に統合され業界のシェアが90%程度に到達する段階でその業界の再編は落ち着きます。

銀行であれば三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の4行、家電量販店であればヤマダ電機、ビックカメラ、エディオン、ヨドバシカメラの4社に統合されたように、どの業界も同じように再編が進みます。

 

再編が進む業界で、自社が取り残されて今後生き残っていくことができるのかと不安になるオーナー様は多くいらっしゃいます。

上記でも述べたように日本企業全体が成熟期を迎えるなかで自社の事業承継についてベストなタイミングで実行するためにも、早めに検討を始めるようにしましょう。

関連記事