|M&A事例|
CASE

娘への親族内承継は難しいと決断し、第三者への事業承継M&Aを選択しました

事業承継によるM&A

会社名:河崎冷熱電機株式会社
業種 :冷暖房設備工事業
所在地:山口県下関市

現取締役会長 河崎 嘉毅 様
現取締役 河崎 ゆみ子 様

事業承継を検討されたきっかけを教えてください

(専務)私どもの会社は中小企業ですから身内が継ぐというのが第一前提です。従業員の中から後継者を、と言っても借金等があるのでそれはなかなか難しい。そのなかでひとり娘に承継できないか色々チャレンジはしてみました。でもやっぱり難しいと感じて、ずいぶん前からM&Aの話を他の業者さんからもよく聞いていたので、一案二案三案で並行しながら検討を進めました。

そのなかでやはり身内への承継は難しいと私自身が決断したので、これは外部の方にお任せしたいという想いから、事業承継M&Aという形に絞り込んでいきました。

検討を始めた頃はM&Aは急いで進めなくてもいいと思っていたので、いい相手がいればというスタンスで進めていました。でも社長の耳が遠くなって、その姿を見て「あぁ、もう引退の時期だな」と実感しました。「元気」と「機能の衰え」は違います。ピークを過ぎた人は会社にいちゃいけない、第一線で働けているうちに次を考えないといけないです。経営者の最後の仕事は次の人材をつくること。どのようにして人を残すかを考える時期でしたね。続けようと思えば続けられる。でもそれは個人の想いだけじゃないですか。次を考えたときに「もうそろそろ引退の時期だな」と思いました。

身内への承継が難しいと思われたのはなぜですか?

(専務)やっぱり一人娘ということが大きいですね。女性が建設の業界に携わるということ自体が、もしも夜中に工事や修理が入った時に本人がひとりでも頑張れるという仕事ができない事業を継ぐというのは難しいですよね。今は自分でできなくても人を雇えばいいよというレベルです。しかしこれまでの私たちの経験から、それで大丈夫な時はいいのですが結局オーナー自身が「できない仕事」を想定しているということは、それはもう無理ですよね。そういう理由から身内への承継は難しいと実感しました。

(社長)自分たちが今までしてきた苦労を娘にはさせたくない。経営者というのはいいことだけではなく苦労もたくさんありますから。また、娘と話していくなかで、娘は自分で他にやりたいことがあるのがわかったので、好きな仕事があるならその子はその子の人生があるので、押し付けるのはよくないなという気持ちが強かったです。結果的に娘も自分の経験を活かした違うビジネスをやっていますね。

当時、他の業者で案件を進めていたと伺いましたが、弊社のイメージはいかがですか?

今はなんでもやる時代ですから、(NECがM&Aアドバイザーをしていても)特に違和感はありませんでした。 ただ、金融機関さんは担当が変わるというイメージが強くて、そういうところには自分の大事な将来を任せたくない、同じ担当者と長くお付き合いできるところにお願いしたいと思っていました。

NECキャピタルソリューションから最初にきた担当者は付き合いも長くなり安心感もあった。金融機関とタイプが違って安心できる雰囲気に色々頼んでみようかなと思いました。大事なものを委託するわけですから、人間的に親身になってくれたり、そういう意味でNECキャピタルソリューションは信頼度が高かったですね。

今後の展望は?

(専務)私たちは譲渡後3年経ったら引退すると決めていました。残りたいと思っても老いた人間がいると会社にとってよくないです。人生には引き際がありますから、名残惜しくてもやめる時はすぱっと辞めなくちゃいけない。

(社長)今後どうしていきたいというより、今のいいところを継続してほしいと思います。自分たちのやってきたことを継承してくれたら嬉しいです。全てとは言わないので、いいところは生かして改革できるものはして。ただ、あまり急には変えないでくださいねと伝えています。前の経営者がいる間はその人の意向に沿いながら、改革するならその人に納得してもらわないと、いきなり変えましたからと言われると、自分たちが今までやってきたことを全面否定するのと同じですから慎重に進めてほしいですね。そして、今後はさらに会社の売上を伸ばしていって欲しいなというのは希望としてあります。衰退するよりは、会社を成長させていって欲しいです。今までいた社員に「変わらずずっといて良かった」と思ってもらいたいですね。

他の悩んでいる経営者の方へ

M&Aを進めるなかで、クロージングの前に経営陣としてどういう人材が来るのか確認すること、人柄をきちんと確認すること、これは本当に大切です。そういう希望を汲んでくれる相手とM&Aをした方がいいですね。

「相手先から誰が来るか」これがM&Aがうまくいく一番のポイントだと思います。

M&Aアドバイザリー担当者より

河崎冷熱電機様については当面の会社運営に何も問題なかったのですが、後継者不在という課題を抱えられておりました。そこで、将来の会社を託せる後継者を探す手段としてM&Aを選択されました。M&A後は買手先からの新社長と協力しながら、取締役会長として引き続き仕事に邁進されております。河崎社長の課題を解決出来たことを、非常に嬉しく思います。今後の益々のご発展を祈念しております。